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「木偶の妄言」のサッカー別館。横浜F・マリノスと日本代表に関する酔いどれライター仁の戯言
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松田の死を利用するトンデモ野郎たち
ネットで、松田の心筋梗塞と放射能を結びつけている奴らが少なからずいるのを見て、怒りとともに吐き気を催す。

放射能を心配するな、とは言わない。見えないものは怖い。僕だって怖い。でも常識的に考えれば、福島県第一原発から300キロ以上離れた長野県松本市で、鍛えられた30代のアスリートが死ぬぐらいなら、僕が取材に行った第一原発から30キロ圏内の南相馬では、同じ事例が多発しているはずだが、そんな話は聞いたことはない。

この説を広めようとしている奴らは、子どもの鼻血とか発熱とか、なんでも放射能に結びつけて危険を煽っている連中が多い。彼らにとって、松田の死なんて、自説を補強する「良い材料」に過ぎないことがよく分かる。たぶん、それが多くの人を傷つけるなんて、思ってもいないんだろう。

人の死を、マツの死をトンデモ自説吹聴のために利用するな!と言いたい。

# by brotherjin2 | 2011-08-05 10:42 | マリノス系雑記
2011年マリノスへの不安と期待(8=終)  開幕後、僕らにできること
先月末行われた町田ゼルビア戦は2-1と勝ちはしたものの、決してほめられた内容ではなかった。

用事があり、後半の失点した直後にMTを離れたので、最後までは見ていないが、あの試合で採用されたシステムは攻撃時には4-3-3。守備時には両ウイングが下がって、アンカーが一人余る4-1-4-1、つまり岡田日本代表と同じ陣形を採用していた。

これは俊輔だけでなく、中澤の欠場も見越してのことだったのだろう。中央をCBとボランチでボックスを作り、その中で小椋がフリーになることで、ここに進入しようとする選手に対応する、というもくろみだったのだろう。しかし、、逆にそれが一人一人の守備に譲り合いを生み、何度か決定的なピンチになった。右サイドの小林は清水戦のプレシーズンマッチは良かったようだがこの日は失点には直接つながらなかったものの、何度か致命的なミスをした。

問題は山積するものの、何よりもの問題が千真であった。3トップでは大黒をセンターに右にアーリア、左に千真が配された。この日2点を取ったアーリアは絶好調でゴール前に何度も顔を出すし、シュートへの積極性もうかがえたのだが、千真はサイドを守らねばならないという意識からか、どうしても左サイドから離れられず、窮屈なプレーに終始をしていた。

AとBの2選手がいて、単純にフットボールの技量を比べれば、A>Bなのに、Aをチームに入れるより、Bの方が機能する場合が多々ある。選手の能力には、チームに単純加算する加数点、チーム全体の能力を左右する乗数点があるからだ。当然だが加数、乗数ともその選手を入れるポジションで増減する。

例えば、アンカーに小椋と端戸を入れた場合を考える。技量だけをみれば、ユース出身の端戸の圧勝だろうが、チームの中でアンカーとして機能するのは小椋だ。つまりこのポジションで乗数が高いのは小椋となる。FWなら逆転するだろう。

さらに難しいのは、組み合わせやチーム戦術によって乗数が変わることだ。例えばツートップ。大黒を軸にするのか、千真を軸にするのか、小野を軸にするのかでベストなコンビは変わる。さらにMFに俊輔がいるのか、サイドからどういうボールが供給されるのか、中央突破が多いのか、などによって組み合わせも変わる。

3トップのシステムを採用するなら、千真と大黒の位置を入れ替えた方が機能する。しかし、ストライカーとして調子が良いのは、現状では大黒>千真だ。それを和司監督も分かっていて大黒をセンターに置いているのだろうが、それなら左ウイングは千真ではなく、小野や松本怜などのアタッカー、ドリブルでサイドを突破したり、中に切れ込んでくるタイプを置くべきなのだ。

今週は火曜~木曜と3日連続でMTに通った。紅白戦は水曜と木曜に行われた。中澤が戻ってきたので、4-1-4-1からオーソドックスな4-4-2に戻した。

水曜日の2トップは大黒と千真だった。大黒は何度も裏に抜けるプレーをするのだが、誰も大黒を見ていない。今出せばというのが何度もあったが、有効なパスは一回も出なかった。ストライカーを2人並べたのは、かつての磐田で中山と高原を並べたのと同じだ。オールラウンド型の能力の高い2人にパスが供給されれば、確かに相手は的を絞れない。しかし、それは俊輔がいればこその話だろう。ここでも属人的な戦術の悪い面が出てしまった形だ。唯一代役が務まるであろう大黒と相性が良い狩野はBチームで、結局、最後までAチーム試されることはなかった。

システマティックな攻めのオートマティズムもないから、どうしても、自分の周りにいる選手ばかりにパスするので、相手の守備は楽だ。2トップが最終ラインと駆け引きをしても、そこにボールを送るメソッドがない。

木曜日も2トップは替わらず、そこにボールを供給するメソッドがないのも一緒だった。練習観戦仲間たちは頭を抱えていた。

流れが変わったのが2試合目だ。大黒→小野となり、中澤のロングボールに左サイドで反応した小野がドリブルで中に切れ込み、最後は千真にマイナスのボールを送って見事なゴールをした。

これは大黒より小野が良かったわけではなく、組み合わせなのだ。2ストライカーに良質なパスを供給できないのだから、2トップはストライカーとアタッカーの組み合わせの方がチャンスができるということなのだ。

和司監督はどうしても、高いテクニックを持つ選手を組み合わせて使いたがるが、それより大事なのは、プレースタイルの組み合わせなのだ。中盤で良質なパサーがいない現状ではアタッカーの小野と、大黒、もしくは、千真を組み合わせるという選択の方が、得点の可能性は高まるはずだ。この組み合わせになってから、中盤からの飛び出しも増え、攻撃的MFに入ったアーリアが2点目を決めた。

明らかに動きがよくなったチームを和司監督はどうみたであろうか。

さて、一つの光があれば、一つの闇が訪れるのが、残念ながら今のマリノス。2本目のメンバーには栗原がおらず、青山が代理を務めた。中澤が復帰して、これで守りは一安心と思ったのだが、、、。

組織的な守備練習はなかったが、パワープレー対策やCK対策といった対症療法的な練習はなされた。大きく不安ではあるが、開幕は明日だ。監督・コーチ陣が問題に気づいて適切な対処をしていると信じて、豊田スタジアムに向かいたい。

最後に僕らにできるのはなんだろうか。このようなチーム状態にあることを把握した上で、たとえ無駄に終わったとしても、裏に抜け出ようとしたり、果敢な縦パスを送るなどチャレンジした選手には激励の拍手し、そのチャレンジを続けさせることだと思う。また、一人飛ばしや、サイドチェンジのパスをした選手にも、それを僕らが評価するを伝えること。それはできるはずだ。僕はそれを心掛けながら、90分間、応援し続けたい。

# by brotherjin2 | 2011-03-05 04:42
2011年マリノスへの不安と期待(7)  和司サッカーが改善すべき点
この連載もこの回を含めて、残り2回の予定。今回は和司サッカーの改善すべき点を挙げ、次の最終回ではチームの現状を分析する。



まず、改善点の前に継続すべきものを挙げておこう。それは「負けを恐れずに、点を取りに行く姿勢」だ。これは木村浩吉→木村和司の監督交代でデータ的に改善されたと確認できる唯一の成果であり、ここを失っては監督交代の意味がなくなる。

しかし、この成果は決して小さくない。繰り返すと2010年シーズンは最終版に中澤・栗原の欠場で失速したが、それがなければACL圏内……とまでは言わないが07年以来の賞金圏内の順位は確実だった。


そして、この終盤の失速を教訓にすれば、最も改善せねばならない点も簡単に分かる。

組織的守備の確立だ。

確かに中澤・栗原という現役日本代表DFが抜けた穴は大きかった。しかし、それが1勝4敗という戦績の理由にできるだろうか? データを見てみよう。

●対戦時の順位と勝ち点差
横浜(6位)1-2ガス(15位)勝ち点差+19
セ大(4位)2-0横浜(7位)勝ち点差-1
横浜(8位)1-4浦和(9位)勝ち点差+4
ガ大(2位)0-2横浜(8位)勝ち点差-11
横浜(8位)0-2大宮(13位)勝ち点差+12

これで分かるように、対戦相手は、ガンバを除き、互角か順位が下の相手ばかりだ。そして、互角・下のチームに負けて、勝ち点と順位で大きく離され、さらに3連勝中で波に乗っていたガンバに勝っているのだ。

理由は簡単だ。負けた4試合はこれまで通りに個の頑張りに頼る守備で、ガンバ戦は組織的守備で臨んだことだ。つまり、中澤・栗原(さらに出場停止で小椋)を欠いたら、個に頼る守備はできない。逆にいえば、組織的な守備さえすれば、守備のキーマンを欠いても上位の攻撃的チーム相手に守りきれるということだ。

組織的と言っても難しいことをやったわけではない。4ー4の2ラインを引き、DFとMFで守備のブロックを作って守る、という基本的、かつ単純な守備戦術だった。バイタルにスペースを作らず、そこに入ってくる選手はマークをつけて、そこでボールを受けた選手は厳しくつぶし、ハイボールは跳ね返す、を愚直に続けたのだ。また、それまでの試合では比較的に自由なポジショニングが許されていた俊輔もMF陣の一人として左SBの前のスペースを埋める役割を与えられ、それをちゃんとこなしていた。一昨年は同じ戦術で優勝した鹿島から勝ち点3を獲得している。

なら、4-4の2ラインをやればいいだけじゃん、と言いたくなる人もいると思うが、そうは問屋が卸さない。

4-4の2ラインは攻めてくる相手を跳ね返すには有効なのだが、相手がリードしている場合など攻めてこず、ボールを積極的に奪わねばならない展開では効果的ではないのだ。つまり、この守備戦術だけでは、守りきることはできても、「ビハインド時の攻撃の起点としての守備」にはならないという問題点がある。つまり、攻められたときは4-4の2ラインでもいい。しかし、攻めて来ない相手からボールを奪うメソッドは不可欠なのだ。


どこで奪うかを決めて、そこから逆算してプレスのやり方を考える(07年の早野サッカーはここが徹底していた)。今は単発でプレスに行くが、周りがまったく連動していないことが多くて、徒労に終わるケースが少なくない。

例えば2トップがボールホルダーAに圧力をかけて、パス相手を左サイドに開いたBに限定する。パスを受けるBに前を向かせないために、同じサイドのMFがプレスをかけると同時にFWはAとBの間にポジションを取り、パス相手を同じサイドでちょっと前にいるCに限定する。そのCへのパスが出された瞬間に複数の選手でCへプレスをかけて、Cにボールが届く前にインターセプトをしたり、挟み込んでボールを奪う……という具合に。実際にはCの場所で奪うために、Bに、そしてその前のAにプレスをかけるのだ。

この奪い方のパターンをいくつか作り、オートマチックにしておくことが重要だ。2トップがあちらからプレスをかけたということは、Dを経由したボールをFの位置で奪うパターンだな。これはGのところでインターセプトするパターンだな。これがチーム全体に分かれば、そこからの攻撃もスムーズに始まるだろう。このメソッドを徹底したのが、南アW杯で16強を達成した岡田監督の日本代表であり、さらに10センチ単位のポジショニングにこだわったのが、ザッケローニなのだ。

和司監督は攻撃の人。そして、理論派というより、カリスマタイプだろう。ならば、ヘッドコーチが緻密型(参謀型)であれば良い。和司監督が大まかなことを決めて、選手たちを精神的に高め、ヘッドコーチが実際の細部をつめていく。かつての浦和のブッフバルトとエンゲルスの関係、現在の名古屋もそれに近い形と聞く。

ところが、マリノスはその補佐役の樋口コーチもかなりアバウトな指導方法なのだ。これ以上言うと非難になりそうなので、ここまでにとどめるが、練習観戦仲間で一致していたのは「和司さんが続けるなら、ちゃんと守備や攻撃の具体的メソッドを指導できる人」だった。しかし、和司監督はもちろん、樋口コーチも替わらなかった。これでは組織的な攻守は望むべくもない。

救いは、昨期から「約束事が必要」と繰り返し訴えている俊輔と中澤が今年の主将、副主将になったことだ。現場である程度の約束事を導入し、それを監督・コーチに認めさせるしかなかろう。ザッケローニの代表でも、中澤・栗原は呼ばれている。代表のメソッドをマリノスに導入していってくれることを期待したい。そういう意味では俊輔には代表に復帰して欲しいし、一人でも多くの選手が代表に入って欲しい。

改善すべき点はまだ多々あるが、多くを望んでも実現はできないだろう。とくかく組織的な守備の導入を強く望みたい。

# by brotherjin2 | 2011-03-05 04:40
2011年マリノスへの不安と期待(6)  浩吉→和司で何が変わったか④
スコアレスドローをよしとせず、勝利を目指した和司サッカー。浩吉サッカーよりは攻める姿勢を強かったといえるだろう。半面で浩吉サッカーよりも「ひ弱さ」も感じられる部分もあった。以下のデータで09年と10年を比べて欲しい。


【09年敗北試合】
先制し、大量点 2試合(H神戸、H京都)
先制し、逃げ切り 5試合(H磐田、H川崎、H浦和、H大宮、H清水)
・・・計7試合

【10年勝利試合】
先制し、大量点 4試合(H湘南、H川崎、H新潟、A湘南)
先制し、逃げ切り 6試合(A山形、Hガ大、H磐田、A仙台、H神戸、Aガ大)
・・・計10試合


【09年敗北試合】
先制され、逃げ切られ 4試合(A京都、Aガス、A川崎、H大分)
先制され、大量失点 0試合
・・・計4試合

【10年敗北試合】
先制され、逃げ切られ 8試合(Aガス、H清水、H名古屋、H山形、A仙台、A鹿島、Aセ大、H大宮)
先制され、大量失点 2試合(A広島、H浦和)
・・・計10試合



もちろん、どんなチームであれ先制点は試合の趨勢を大きく左右するが、和司サッカーにおいては、先制点が試合の勝敗に直結すると言っても過言ではない状態だ。たぶん、これはこのデータを出さなくても、マリノスのファン/サポならうすうす気づいていたことではないだろうか?


もう一つデータを出しておこう。

●完封負け
09年_3試合(A京都、Hガス★、A川崎)
10年_8試合(Aガス★、A広島、H名古屋、H山形★、H仙台★、A鹿島、Aセ大、H大宮)
★は0-1のゲーム


それなりに力があるから、先制すれば勝てる。ツボにはまれば大勝する。一方で先制されるとシュートはたくさん打つものの、余裕がないためか、ゴールを割れない。そんな未成熟なチームの様子がデータからも見てとれよう。


対戦相手は先制点を取ると、当然ではあるが、ある程度守備を固めてくる。和司サッカーは、それを崩し、点を奪うメソッドが確立されていないのだ。


これは相手守備がいる攻撃練習が紅白戦しかない、という練習内容にも起因しよう。フォーメーション練習でも相手守備はGKだけなので、パスはアバウトになり、シュートも決まらない。また昨今のリストラでサブとレギュラーの差が広がり、質の高い紅白戦ができない、などの問題点はMTに何度か通えば、誰しもが見抜けるだろう。


逆に言えば、これだけ問題点がはっきりしているのだから、やるべきこともはっきりしている、ということでもあるのだ。

# by brotherjin2 | 2011-03-05 04:38
2011年マリノスへの不安と期待(5)浩吉→和司で何が変わったか③
浩吉監督時代にせよ、和司監督になってからにせよ、その攻撃的志向を表せたのは、バックグラウンドとして、堅守があったことは議論を待たない。そして、和司監督は堅守をベースに浩吉監督より攻撃的なサッカーを展開した。

しかし、そのベースにこそ問題があった。前述したが、この2人の監督は攻撃の練習ばかりで、守備の練習はしない。つまり、攻撃を縁の下で支えている堅守は、中澤、松田、栗原、小椋、河合といった守備の選手に由来する属人的なものであり、チーム戦術ではないのだ。

そこに最大の弱点があった。

広島、湘南と連勝し、29節を終えて6位。1位の名古屋には離されていたが、2位の鹿島と勝ち点差4、3位のガンバとは勝ち点差2。残る試合は5試合もあり、十分にACL圏内を狙える位置にあった。

ところが、ここでレギュラーCBの中澤と栗原が相次いで怪我をする。小椋、波戸、松田で回してしのごうとしたが、その後の5試合は1勝4敗。ACLどころか、賞金圏内からも滑り落ちてしまう。

4敗の4試合で10失点。ものの見事な守備崩壊ぶりである。しかし、注目したいのはこの間の1勝だ。相手は3連勝で鹿島に代わって2位に浮上したガンバ。一方、マリノスは3連敗と泥沼の状態だった。

ここでマリノスが導入したのが、4-4の2ラインという基本中の基本ではあるが、組織的な守備だった。

実は浩吉監督時代にも4-4の2ラインが導入されたことがあった。7勝10分8敗と負けが先行し、降格圏まで勝ち点6しか余裕がない状態で1位の鹿島と対戦する26節。その前々日に紅白戦の中で10分だけ試し、ぶっつけ本番に臨み、見事に2-1で勝利したのだ。2ラインを導入してからは、4勝3分2敗と持ち直し、残留争いから脱出したのだった。

10年のガンバ戦でも組織的な守りで、ガンバの猛攻を跳ね返し、手数をかけずにゴールを狙い、2-0で勝利した。

ところが、最終の大宮戦では2ラインを放棄し、また個に頼る守備に戻す。大宮は相性が悪い上に、アウェイながら最終戦に勝とうという姿勢が強かった。結果、先制、だめ押しと2点を奪われ完敗する。引き分け以上で賞金圏内の7位だったので、痛すぎる敗北だった。

中澤と栗原の怪我がなかったら、少なくとも賞金圏内は確保できたであろうし、ACL圏内も狙えたであろう。

しかし、実際には中澤、栗原は怪我で欠場する。その時点で組織的守備に切り替え、賞金圏内(あわよくばACL圏内)を狙うべきであった。面白いサッカーの土台が崩れたのであるから、面白いサッカーを一時放棄して、勝ちにこだわるサッカーをすべきだったのに、それができなかった。


また、攻撃でも限界があった。

# by brotherjin2 | 2011-03-05 04:37
2011年マリノスへの不安と期待(4)浩吉→和司で何が変わったか②
別の角度から検証してみよう。09年と10年の試合を展開ごとに分類してみた。

【09年勝利11試合】
先制し、大量点 2試合(H神戸、H京都)
先制し、逃げ切り 5試合(H磐田、H川崎、H浦和、H大宮、H清水)
先制し、同点、勝ち越し 2試合(H鹿島、H浦和)
先制されたが逆転勝ち 2試合
A大分、H名古屋

【09年引き分け13試合】
先制されたが引き分け 4試合(A千葉、H新潟、A磐田、H千葉)
スコアレスドロー 6試合(A清水、A鹿島、A大宮、Aガス、Aガ大、A山形)
先制したが引き分け 3試合(H柏、A柏、A神戸)

【09年敗北10試合】
先制したが逆転負け 3試合(A名古屋、Hガ大、H山形)
先制され、同点、勝ち越され 3試合(H広島、A新潟、A広島)
先制され、逃げ切られ 4試合(A京都、Aガス、A川崎、H大分)
先制され、大量失点 0試合


【10年勝利15試合】
先制し、大量点 4試合(H湘南、H川崎、H新潟、A湘南)
先制し、逃げ切り 6試合(A山形、Hガ大、H磐田、A仙台、H神戸、Aガ大)
先制し、同点、勝ち越し 3試合(A浦和、A清水、A京都)
先制されたが逆転勝ち 2試合(A川崎、H広島)

【10年引き分け6試合】
先制されたが引き分け 2試合(H京都、A大宮)
スコアレスドロー 2試合(Hセ大、A磐田)
先制したが引き分け 2試合(A神戸、A名古屋)

【10年敗北13試合】
先制したが逆転負け 1試合(A新潟)
先制され、同点、勝ち越され 2試合(H鹿島、Hガス)
先制され、逃げ切られ 8試合(Aガス、H清水、H名古屋、H山形、A仙台、A鹿島、Aセ大、H大宮)
先制され、大量失点 2試合(A広島、H浦和)

(注)ここでは大量点、大量失点ともに3点差以上


ここで目を引くのがスコアレスドローが09年の6試合から10年は2試合に激減していることだ。また、浩吉サッカーより大勝ち、大負けのどちらも多いことも分かる。


もう一つデータを出して置こう。

0封勝ちの試合
09年_3試合(H磐田★、H浦和、H京都、H大宮★、H清水)
10年_9試合(H湘南、H川崎、A山形★、H磐田★、Hガ大★、A仙台★、H新潟、H神戸★、Aガ大)

無失点で勝った試合も3から9へと激増している。★は1-0の勝利(イタリアで言うウノゼロ)であり、マリノスのストロングポイントである堅守を最大限に生かした試合ともいえよう。これも2から5試合へと増えている。

スコアレスドローの激減、0封勝ちの激増、とくにウノゼロの増加は、総得点数は同じながら、和司監督の方が攻撃的姿勢が強くなったことの証左といえるだろう。

スコアレスドローを2試合やるよりは攻めに出て1勝1敗の方が勝ち点は2から3に増える。守りは堅いのだから、攻めていけば互角以上の結果は残せるだろう、という計算から和司サッカーは攻めに出て、結果を残したのだ。

和司監督が、攻撃的な、アグレッシブなサッカーを面白いサッカーと定義するのであれば、浩吉監督よりは、それを実践したと言えよう。


しかし、面白いサッカーにこだわったことが和司サッカーのブレーキにもなった。次はこれを検証したい。

# by brotherjin2 | 2011-03-05 04:33
2011年マリノスへの不安と期待(3)浩吉→和司で何が変わったか①
木村浩吉監督から木村和司監督になり、何が変わったのだろうかか。浩吉監督が丸一年率いた2009年と、和司監督の2010年をデータで比較し、分析したい。

●戦績
09年_10位_11勝10敗13分_勝ち点46
10年_08位_15勝13敗06分_勝ち点51

引き分けが減り、勝ち数が4、負け数が3増えたた結果、勝ち点が5増え、順位が2つ上がった。僕の複数の友人や、練習観戦仲間は「成績が良くなったといえば、良くなったのは事実だが、結局、中位で変わらない。内容もドラスティックに良くなったわけではない。和司監督にした意味はほとんどない」と口をそろえる。

でも、そう簡単に決めつけて良いのか。もう少しデータを精査してみよう。


シュート数が増えた、少なくともシュートに関しては積極的になった、あとは正確性を上げれば、監督・コーチ、フロントは言う。

検証してみよう。

●シュート数
09年428本
10年489本

確かに60本も増えており、リーグでは3番目に多い。……と言ってもリーグは34試合あるのだから、1試合平均12.59本から14.38本へ2本弱増えたに過ぎない。さらに言うと。428本だった09年もリーグ4位の多さであったのだ。また、こんな数字もある。

●18チームシュート総数
09年7116本
10年7619本

つまり、全体的にも1割弱増えている。シュートを積極的に打つのはJリーグ全体の傾向でもあるのだ。これを勘案して評価すれば「シュート数が増えたのは事実。しかし、際だって増えたわけではない」というのが正しいのではなかろうか。

●得点。
09年_43得点
10年_43得点

シュートが増えても得点は増えていない。得点は09年も10年も同じなのだ。09年は浦和と同じ9位タイで、10年は10位なので、相対的な評価も同じで良いだろう。

マリノスが1点獲るのに必要なシュート数は09年が9.95本、10年が11.37本。リーグでは両年とも15位。マリノスより決定率が低いのは09年が京都、千葉、大分。10年が神戸、ガス、京都。両年とも3チーム中2チームが降格している。決定率から見たら、降格チーム並、数打っているから何とかなっているという現実が浮かび上がってくる。


それでは、なぜマリノスは降格を免れているのか。それは守備の堅さに他ならない。

●失点
09年_37失点
10年_39失点

●被シュート数
09年_368本
10年_354本

09年が失点の少なさで3位。10年は5位と少し悪くなるが、中澤、栗原の欠場が招いたホーム浦和戦の守備崩壊がなければ、10年も3位だ。被シュート数でいえば09年は少ない方から5番目で、10年はなんと1位だ。この守備の堅さこそ、ずっとこのチームを支えてきた屋台骨なのだ。


ここで疑問がわいてくる。数字上の攻撃力、決定力は09年と10年でほとんど変わらない。守備の堅さも変わらない。では、なぜ和司監督は浩吉監督より4試合も多く勝てたのだろうか?

ここを次に検証したい。

# by brotherjin2 | 2011-03-05 04:32
2011年マリノスへの不安と期待(2)継続と積み上げ
サッカーマガジンの巻頭特集は編集長と解説者の対談だった。その見出しは「J1を制するのは継続と上積みのあるチームだ」と至極真っ当な、というか言わずもがなのものだ。

ザッケローニ監督率いる新生・日本代表がアジア杯で見事に優勝を果たした。最も大きかった勝因の一つが、ザックが南アW杯を戦った岡田監督のチーム及びチーム戦術を解体せずに、継承、発展させたことだった。準備期間が短かったから当然だろうという人もいるだろうが、これまでは準備期間が短くとも「解体的出直し」をして、結果を二の次にしてきた。

マリノスはどうだろうか?

岡田監督での2連覇の後、水沼、早野、桑原、木村浩吉、そして木村和司と毎年のように監督が替わり、何かを積み上げようとして失敗し、さらに新たな監督がそれを根底から崩して再び一から積み上げる……賽の河原のような状態が続いている。

マリノスが中長期的に目指しているサッカーとは何か? 僕は昨年12月に行われたサポーターカンファレンスで質問した。下條さんの答えは「組織的なパスワークで攻撃的なサッカー。それはブレていない」であったが、僕はこの答えには納得できなかった。読んでいる皆さんはいかがだろうか? 

確かに早野さん以降の監督は全員攻撃的なチーム作りをしたが、早野さんはショートカウンターが中心だった(前線からの激しいプレスという「攻撃の起点としての守備」をちゃんと練習した近年唯一の監督だったという点はもっと評価されても良いだろう)。残る3人は確かにパス志向であり、基本的に守備練習はしなかった。ただし、「パス志向」というくくりは大きすぎる。共通点はあるが、桑原→浩吉→和司という戦術的流れに継続性があるとは僕には思えない。

継続性はない。しかし、前の監督のサッカーより結果的に良くなれば、効果の大小は別として監督交代の意味はあった、ともいえる。次は木村浩吉監督から木村和司監督になり何が変わったか。09年と10年をデータの比較から分析してみよう。

# by brotherjin2 | 2011-03-05 04:31
2011年マリノスへの不安と期待(1)中位をさまようマリノス
2004年は神奈川の2チームがJ1とJ2それぞれで優勝を果たした年だった。J1のチームは2連覇、そしてJ2のチームは5年ぶりのJ1復帰を遂げた。

翌年以降の成績は以下の通りだ。

05_横浜09位_川崎08位
06_横浜09位_川崎02位
07_横浜07位_川崎02位
08_横浜09位_川崎05位
09_横浜10位_川崎02位
10_横浜08位_川崎05位


04年にどちらのチームがどちらのカテゴリーで優勝したのか? 日本の状況を知らない人に聞いたら、きっと間違えるに違いない。

2年連続で有望なサイドバックが川崎へ流出している(注1)。移籍した理由は一つではないだろうが、これは中位をさまようチームから優勝を狙い続ける強豪チームへの移籍という側面を持つこと、つまり彼らにとってはステップアップであることは、辛く悲しいことではあるが、僕らは自覚せねばならない。

そして、何よりもフロント、監督・コーチ、選手に自覚してもらいたい。いや、選手たちは自覚しているだろう。今や、03年-04年の連覇経験者といえるレギュラー選手は中澤だけなのだから。

サッカー専門誌のシーズン前予想もおおむね中位。サッカーダイジェストでACL圏内を予想したのは1人でチーム担当記者。その理由も「MAP13の初年度、失敗できない」というチーム状態ではなく、クラブ事情から導き出したもの。一方、降格圏内を予想する人も1人いた。

中位のチームをどうやって上位に押し上げるのか。それがこのチームに問われていることだ。


(注1)他チームへの流出という意味では隼磨を含め3年連続。SBがなぜマリノスを出たがるのか?これについてはまた別途考察したい。

# by brotherjin2 | 2011-03-05 04:30
このブログについて
このブログはアルコール漬けの脳みその持ち主、ライター仁が「木偶の妄言」などで、書いたサッカー関係の主な記事を集めたものです。

また、横浜F・マリノスに関しての07年以降の記事はハマトラに掲載したものの転載です。横浜サポの方はそちらをお読みください。(僕の応援/観戦スタイルはこの記事をご参照

なお、僕はサッカー専門ライターではありません。立場はあくまで、横浜サポ/ファンです。そのため代表の話題も横浜目線になる可能性が高いです。ご了承の上、お読みください。TBやコメントは大歓迎ですが、くださる前にこちらをお読みください

# by brotherjin2 | 2010-12-31 23:59 | その他の話題
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